2021/11/6にNHKで放送されたドキュメンタリー番組100カメが面白かったので書きます。
仕事の現場に小型カメラ100台を設置し、その舞台裏を“のぞき見”する100カメシリーズ。このシリーズで僕の大好きな「オールナイトニッポン」が特集されました。
放送ブース、オフィス内のデスク、編集室、CD保管庫、様々な場所にカメラを設置し撮影した膨大な映像。今まで見たかった場所、見たかったシーンが次々と出てきました。「放送中のメールチェックはこんな感じなんだ」「コーナーのアイデアはこんな会話の中で決まっていくんだ」「特番の会議はこんな感じなのか」「普段はこんな会話しているのか」。情報としては知っていた何気ないシーンが映像になると、現実味がグンと増し、実際に人の手でラジオがつくられていく様子に興奮が止まりませんでした。
そして、この番組は編集がとにかく素晴らしいと思いました。オールナイトニッポンの取材に際し、おそらく１週間近くは密着し、撮影を行なっていたと思います。その映像素材の膨大さを考えると、取捨選択を行うだけでも本当にたいへんなことが容易に想像できます。そんななか、「星野源のオールナイトニッポン」という一つの番組に焦点を当てることで、番組が放送されるまでの流れを一つの軸とし、30分の放送時間に内容がすっきりとまとまっていたうえ、物足りないと感じることが全くありませんでした。ラジオに詳しい人にも、あまり知らない人にとっても、魅力的で素晴らしい放送だったと思います。
この100カメシリーズを見たのは初めてでしたが、とても良い企画だな、他のテーマの回もぜひ見てみたいなと思いました。みなさんもぜひ見てみてください！
